死亡ひき逃げ事件として捜査、200人体制 帯広署
9日午前3時5分ごろ、帯広市西10北1の国道38号で、車にはねられたとみられる男性が倒れているのを通行人が見つけ、110番通報した。帯広署によると男性は、帯広市西8南30、医師佐藤幸彦さん(54)で、その場で死亡が確認された。同署は、現場の状況からひき逃げ事件とみて、捜査対策室を設置、道警本部や釧路方面本部、十勝機動警察隊を含む200人体制で捜査を開始した。
現場は付近に信号機や横断歩道のない片側2車線の直線道路。近くにコンビニエンスストアがある。同署によると、佐藤さんは釧路方面に向かう車線の歩道近くにうつぶせで倒れ、損傷は激しかった。
同署によると、事故発生は同日午前3時ごろで、当時、現場を複数の車両が通過したという。同署は目撃情報を呼び掛ける看板を設置した他、帯広市内70カ所のガソリンスタンドなどにチラシを配布。走行経路上にある防犯カメラの映像解析や付近への聞き込みなどで、逃走した容疑者と車両の行方を追っている。
同署は9日午前9時20分ごろまでの6時間余り、同市の西7北1から西12北1までを全面通行止めにして遺留品などを捜索。通勤・通学時間とも重なり、通勤するドライバーらで一時、渋滞した。
佐藤さんは、帯広厚生病院に勤務していた。
十勝管内での死亡ひき逃げ事件は、2012年10月に幕別町忠類の町道で発生。高齢女性が乗用車にはねられて亡くなり、帯広市内の会社員の男=当時(22)=が逮捕された。
事故に関する情報は、帯広署(0155・25・0110)へ。