全日本書道コン、帯柏葉生の大宮君が部門最高賞
「第21回全日本高校書道コンクール」(全日本書道教育振興協会主催)で、帯広柏葉高校書道部の大宮光貴君(16)=2年=が最高賞(部門賞)の1つ「開通褒斜道刻石(かいつうほうやどうこくせき)賞」に輝いた。十勝管内からの最高賞受賞は2009年以来7年ぶり。団体では同校が優良校を受賞した。
同コンクールは半紙と画仙紙作品が対象で、今回は全国343校から計1万5772点が寄せられた。隷書創作や木簡など部門ごとに表彰され、部門賞には64点、準部門賞には130点が選ばれた。
大宮君の作品は、中国の石碑「開通褒斜道刻石」から「開通褒斜道」の5文字を半紙に臨書した。「文字が縦長だったり、細長かったり、かっちりしていないところ」に魅力を感じ、1年時から同碑文を題材に書作に取り組んできた。
小学4年生まで習字を習っていたが、小・中学校ではサッカー少年団・部に所属。高校入学を機に久々に筆を取り、書道にのめりこんだ。
今回の作品については「線がどこまでも続くような感じで、横に広く書きたかった。一文字一文字の終筆は墨だまりを無くし、すっと抜けるよう意識した」といい、筆も毛の長い「長鋒」を使うなどこだわった。大宮君は「作品にまとまりを持たせることができた。今後も開通褒斜道刻石を、さまざまな形で書きたい」と意欲を新たにしている。(松田亜弓)
この他の管内の主な入賞者は次の通り。(敬称略)
【全日本高等学校書道教育研究会賞(部門賞、準部門賞に次ぐ第3席)】
◇半紙の部
▽金文=長谷川健太(帯広柏葉3年)
▽石鼓文=松本麻由子(同1年)
▽木簡=樋渡菜々花(同2年)
▽曹全碑=太田愛(同3年)
▽蘭亭序=大谷澪乃(同2年)
▽建中告身帖=久野朝之介(同1年)
◇画仙紙の部
▽鄭義下碑=酒井柚子(帯広南商業2年)
▽伊都内親王願文=高間有希(同同)