管内初、中札内高等養護が学校給食調理コンクール最優秀賞
【中札内】献立作成や調理技術、衛生管理を総合的に審査する「北海道学校給食調理コンクール」(13日・札幌)で、中札内高等養護学校(西村泉校長)が十勝からは初の最優秀賞に輝いた。村特産の枝豆や卵、鶏肉をふんだんに使うなど、地域の特色を生かしたメニューが評価された。
同コンクールは道教委と財団法人北海道学校給食会が主催。学校における食育の推進と、地場産物を食材に活用した特色ある献立を全道に広めることなどを目的に2013年から開いている。今年のテーマは「地場産物を活用したおいしい!和食給食」。1次で献立の栄養価を書類審査し6校に絞り込んだ後、北海道学校給食会を会場に13日に最終審査を行い、道教委や道農政部、小・中学校PTAの代表らが判定した。
中札内高等養護からは、最終審査に栄養教諭の伊倉ひとみさん(25)と調理員の藤田勝彦さん(58)が出場。5分以内で献立を紹介し、調理をしながらチームワークや調理技術、味付けなどをアピールした。
2人が作ったのは、村特産の素材を使った「枝豆ご飯」「卵の味噌(みそ)汁」「鳥じゃが」「長ネギとニラの酢味噌和え」の4品。いずれも生徒から人気を集めるメニューで、中でも「鳥じゃが」は本来牛肉や豚肉を使う「肉じゃが」を中札内若鶏に変えて作った。手間を惜しまず、だしも取り、風味付けにはバターも使用。伊倉さんは「見た目の彩りだけでなく、香りなど五感で料理を楽しんでもらいたかった」と振り返った。
審査員からは適切な栄養指導などの他、「おいしい食材が全面に出ていた」と評価された。伊倉さんは「おいしい食材が手に入りやすい環境にも感謝し、子どもたちが元気になる給食を提供していきたい」と意欲を新たにしている。
十勝からは昨年は足寄町学校給食センターチーム、一昨年は清水町学校給食センターが優秀賞を獲得している。(小寺泰介)