塩原カメラマン南極に出発 豪州経由で
【成田】第57次南極地域観測隊が2日夜、千葉県内の成田空港から経由地のオーストラリアに向けて出発した。十勝毎日新聞社編集局画像部の塩原真カメラマン(32)が同行し、来年3月までの約4カ月間にわたり調査活動を取材する。
同隊は越冬隊30人、夏隊32人で構成し、女性越冬隊員は過去最多の5人が参加する。地球温暖化の現状や気象の定点観測などに当たる。同行は塩原カメラマンや大学院生ら18人。オーストラリアから南極観測船「しらせ」に乗船して南極の昭和基地に向かい年内には到着する。
2日午後6時から同空港で行われた出発式では、見送りの家族や関係者が集まった。国立極地研究所の野木義史副所長・南極観測センター長は「家族には不便をかけるが、国の重要な事業なのでご理解を。来年3月に皆さん全員と無事に再会できることを楽しみにしている」とあいさつした。
塩原カメラマンは「体調は万全。自分自身が感じたことをうまく写真に残せるように頑張る」と意気込みを語った。
(原山知寿子)