気持ち一つに全国大会へ 帯広三条高校合唱部
第68回全日本合唱コンクール北海道支部大会(9月20日・旭川市)で最高位の金賞に輝き、9年連続の全国大会出場を決めた帯広三条高校合唱部(須田瑞季部長、部員44人)。埼玉県での全国大会を24日に控え、部員たちは気持ちを一つに練習に臨んでいる。
支部大会で同校は、道内22校が出場した高校の部A部門で金賞を受けた。課題曲「氷雨」と自由曲の「ふたり-かくれんぼ」「なめる」を歌い、審査員からハーモニーや表現力で高い評価を得た。
今年は出場33人中、3年生が9人と少なく、「1年生が多いこともあり、今までで一番アンバランスだった」と同部顧問の豊田端吾教諭。「2、3年生がカバーし、1年生が応えた結果の金賞」とし、全国大会に向けては「部員にとって最高の演奏ができるよう、一日一日を大切にしたい」と意気込む。
本番を控え、部員たちは日常生活ではマスクを着用し、刺激物を控えるなど体調管理に努めている。2年生は14日に向かった見学旅行先でも、力を維持するため練習に励む。
惜しくも1票差で全国出場を逃した「NHK全国学校音楽コンクール・北海道ブロックコンクール」(9月5日・札幌市)から支部大会までの2週間は、「悔しさをバネに、気持ちを切り替えて取り組んだ」(須田部長=3年)という。須田部長は「聴いている方の心に響く演奏がしたい。表現方法や修正するところは全部定着させるよう、確認していく」と力強く話している。(松田亜弓)