帯三条OG「コンソーノ」が金賞 全日本合唱コン
帯広三条高校合唱部OGでつくる女声合唱団「consono(コンソーノ)」(熊切優乃団長)が、初めて出場した「北海道合唱コンクール」(4日・帯広市民文化ホール=全日本合唱連盟北海道支部主催)で大学職場一般部門最高位の金賞に輝いた。会社勤めなどで練習時間もあまり取れない中での栄誉に、メンバーは驚きつつ、「今後も皆で楽しく歌いたい」と意欲を新たにしている。
コンソーノは同部顧問の豊田端吾教諭の教え子たちが集まり、2012年に設立。現在はいずれも20代の14人で活動している。当初は就職や結婚、出産などでメンバーが減るなどし、大会出場は考えていなかったが、今大会が帯広開催とあって出場を決めた。1年ほど前から市内の小学校などで、平日は午後7時すぎから週2、3回の練習を続けてきたが、「フルメンバーで集まれる日はほとんどなかった」(熊切団長)という。
コンクールにはメンバーに後輩の現役部員9人を加えた23人で挑み、全9団体中、5番目にステージに立った。課題曲「氷雨」、自由曲「ほたるたんじょう」「アヴェ・マリア」は、いずれもピアノ伴奏のないアカペラ曲。熊切団長は「不安だったが、地元ということもあり、ハーモニーと歌詞を大切に落ち着いて歌うことができた」と振り返った。
今大会前日には同じ会場で同校創立100周年記念式典が行われており、指導に当たった豊田教諭は「100周年の記念の年に花を添えられた。今後も卒業生たちの受け皿として活動に期待したい」と受賞を喜んでいる。(高津祐也)