料理も人生も「妥協しない」 二つ星シェフ 佐藤伸一さん語る
帯広出身で仏版ミシュランの二つ星シェフ、佐藤伸一さん(38)のトークライブが6日正午すぎから、市内のとかちプラザ南公園で開かれた。
食のイベント「とかちマルシェ」の一環。佐藤さんは、料理好きの両親の影響で調理の道に入ったといい、「人に何かを作って喜ばれたのが原点」と語った。調理でも人生でも「妥協しないこと」とこだわりを述べ、「毎日1品、2品のメニューを考えるが、満足できるのは年間で10品もない。満足せずに次に何か良い物がないかと探している」と強調した。
星付きの評価後、仕事が増えるなど環境変化があったとし、「十勝の食材を食べて育って今の味覚がある。十勝・帯広の知名度向上のために恩返しができればいい」と話した。好物は和食で、「まかないは毎日、米と味噌汁にしている」と人気レストランの裏側も紹介した。ステージ前には大勢の人が詰めかけ、世界で活躍するシェフの一言一言に聞き入った。
佐藤さんは仏パリでレストラン「パッサージュ53」を共同経営している。料理店の格付け本「ミシュランガイド」で2010年に一つ星、11年には日本人シェフとして初めて二つ星を獲得した。
(安田義教)
◆Passage 53(パッサージュ・サンカントゥトロワ)について
・パッサージュ・サンカントゥトロワについて、予約(日本語訳あり)も-Passage53公式ホームページ