万城目コーナー開設 幕別町教委
【幕別】町出身の作曲家、万城目正氏(1905~68年)の功績をたたえる常設展示場「万城目正コーナー」が30日、町百年記念ホール(町千住180)内にオープンする。
同氏が生誕110年を迎えることから、町教委が企画、準備を進めてきた。展示のメーンは、2013年に万城目氏の長男雅弘氏(神奈川県在住)が町に寄贈したピアノのオブジェやレコード、万城目氏手書きの楽譜のコピー。オブジェのピアノは、万城目氏が生前使用していたもの。楽譜は「夜更けの街角」など5枚。これらは特注の棚に収納されている。
棚には音楽鑑賞コーナーも配置、ボタンを押すと、「リンゴの唄」など万城目氏が作ったヒット曲9曲が流れる。町教委の二ツ山智・郷土文化研究員や「万城目正と昭和歌謡を継ぐ会」(小助川勝義会長)のメンバーが監修した万城目氏の年譜や万城目作品一覧も掲示されている。事業費約270万円。
山岸伸雄教育部長は「調査を通じ、万城目氏の偉大さを再認識した。今後も資料を足し、充実させていきたい」と話している。問い合わせは町教委(0155・54・2006)へ。
(佐藤いづみ)