巨大ナウマンゾウ折り紙で製作 幕別
【幕別】ナウマンゾウの化石発掘で知られる町忠類で8日、初の試みとして巨大な折り紙でナウマンゾウを作るワークショップ(WS)が行われた。忠類ナウマン象記念館を会場に地域の小・中学生11人が挑戦し、完成させた。
ナウマンゾウの化石は1969年、合併前の忠類村時代に発見された。ほぼ1頭分の化石骨が発掘され、88年には村が同記念館を建設。現在も「ナウマンゾウのまち」としては幕別の観光振興に役立っている。
ただ、同記念館の入館者数は近年、年間1万人前後と10年前の半数以下にとどまり、「もっと地域の人に親しんでもらおう」(町忠類総合支所)と今回、町がWSを企画した。
WSは午前9時半から行われ、ペーパーオブジェ作家で忠類出身の加藤かおりさん(帯広)が講師を務めた。子供たちは通常の折り紙で折り方を学んだ後、3グループに分かれ、2メートル四方のカラフルなレザック紙を使ってナウマンゾウ作りに挑戦。体より大きな紙に悪戦苦闘しつつ、1時間ほど掛けて作品を仕上げた。妹と参加した寺嶋菜々花さん(忠類小5年)は「楽しかった。家でもやってみたい」と笑顔を見せた。
前段で子供たちは、町教委の宮入敏治主幹の案内で同記念館の展示コーナーも回った。完成した巨大作品は記念館内に展示する。
(佐藤いづみ)