ホッキョクグマの「イコロ」 上野動物園へ出発
繁殖のため東京都恩賜上野動物園に移動する、おびひろ動物園(高橋利夫園長)のホッキョクグマ「イコロ」(雄、6歳)が13日朝、上野動物園に向けて出発した。約30人のファンが集まり、職員と共に門出を見送った。
イコロは輸送用のおりに入った状態でトラックに積まれ、午前6時すぎに動物園正門前へ。ファンは「元気でね」「会いに行くから」と声を掛け、別れを惜しんだ。その後、おりの上から毛布で包み込み、ビニールシートをかぶせて同6時45分に出発した。
見送りに訪れた帯広畜産大学4年の高野潤さん(21)と稲森潤平さん(21)は「動物園ボランティアで関わってきた。いつか(イコロの)子供が帯広に来てくれたら」と話した。
イコロが生まれた札幌市円山動物園の石橋佑規飼育展示二係長と、上野動物園の担当飼育係・乙津和歌さんも立ち会った。石橋係長は「本当に大きくなった。上野でも頑張ってほしい」と感慨深げ。乙津さんは「(カップリングを目指す)上野のデア(雌、6歳)は好奇心旺盛な性格。イコロと早く慣れるよう努力したい」と話した。
イコロは新千歳空港を経由し、同日夕に上野動物園に到着する。検査などを経て約2週間後に一般公開される予定。(松田亜弓)
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