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パワーリフティング伊藤直登、世界選手権へ

初出場で全国制覇、世界選手権出場も決め「世界記録更新と優勝を」とP・B・Aジムで意気込む伊藤直登

 【芽室】P・B・Aジム(芽室町、金本進二オーナー)所属の伊藤直登(なおと、帯南商高2年)がパワーリフティングの第19回ジャパンクラシック選手権(7日・和歌山県広川町)に初出場、サブジュニアクラス(14~18歳)男子83キロ級で計540キロを挙げ優勝を飾った。ベンチプレスではサブジュニアの日本記録を更新、3種目(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)総合で争われる同競技の世界標準記録も上回り、6月9日にフィンランドで行われる世界クラシック選手権の出場権を得た。伊藤は「世界記録を更新して優勝を狙いたい」と意欲を見せている。

 伊藤は最初の種目のスクワットで200キロと振るわなかったが、2種目のベンチプレスでは最初の試技から日本記録の122・5キロを越える125キロを挙げた。これに弾みをつけて最終試技の3回目に日本記録を大きく上回る140キロマークした。2種目を終え、一般、ジュニアクラスも交ざる10人のグループの中で2位に付けた。最終種目のデッドリフトで200キロを挙げ、計540キロと世界標準記録の475キロをあっさりと超えて世界への切符を手に入れた。

競技歴1年で飛躍的に成長
 伊藤は昨年1月に本格的に競技を始め、ジムの仲間から指導を受けながらトレーニングに励み飛躍的に力を伸ばした。父の憲治さんは「練習量自体も多いが、(器具がそろっている)こういう環境でトレーニングができる人はなかなかいない」と話す。

 わずか1年ほどで国際大会出場の快挙を果たした原動力の一つに兄の壮希(まさき)さん(芽室高出)の存在があるという。壮希さんは2012年にアームレスリングの全国高校選手権初出場で2部門制覇、翌年の世界選手権(ポーランド)ではレフトハンド7位などと活躍した。伊藤は「競技は違うけど、自分も全国優勝したいと思った」と語る。

 ベンチプレスとスクワットの同クラス世界記録は十分に更新が狙える155キロと225キロ。大会まで約3カ月の期間中で伊藤は「1週ごとに重量を上げて限界を突破していきたい」と意気込む。憲治さんは「世界大会でベストを尽くしてほしい。けがのないように、これを通過点として良い経験をしてきてほしい」とエールを送っている。(塩原真)

関連写真

  • 標準記録を上回り世界大会に出場する伊藤直登

    標準記録を上回り世界大会に出場する伊藤直登

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