齊藤日本代表活躍 須藤とNトレセン入り女子サッカー
十勝地区サッカー協会の女子トレセン「とかち帯広FCなでしこ」の選手で、下音更中サッカー部のFW齊藤理子(1年)がJFA女子U-13エリートの日本選抜チームに選ばれて韓国遠征(11月6~11日)に参加し、韓国代表と2試合を戦った。また、齊藤とMF須藤美咲(2年)は道代表として2014ナショナルトレセン女子U-15(茨城・12月12~15日)に参加する。(菊池宗矩)
齊藤は8月下旬に札幌市で行われた「日本サッカー協会エリートプログラム女子U-13」の最終キャンプまで残り、20人の日本代表に選ばれた。十勝からの代表入りは2010年の佐久間結愛(当時札内中)以来となる。齊藤は自身初の日本代表入りに「うれしいけど少し緊張した」と振り返る。
最終キャンプではセンターバックも初めて試され、韓国代表との1試合目は右DFで先発出場。韓国選手は「体は大きいし足は速いが、技術は日本が上」と落ち着いて韓国選手をマークし、厳しくプレッシャーを掛け「押さえ込めて自信になった」と1-1の引き分けに貢献した。
2試合目は後半の残り15分ごろにFWで出場。持ち味のマークを外してフリーになる動きで奮闘すると、最大の見せ場が訪れた。ハーフライン付近でボールを奪うと相手4人をかわしペナルティーエリアに進入。シュートは惜しくもGKに弾かれたが、決定的なチャンスをつくった。試合は日本が2-1で勝利した。
齊藤は「体格差はあってもしっかりと状況を判断し、ボールをコントロールできた」と収穫を口にした。
ナショナルトレセンは、練習やゲームで一人ひとりの動きを審査する各地区の選考会で評価された選手たちを全国から招集して、トレーニングキャンプを行う。道内では3度の選考を経て、選手14人とフォローアップ3人が道代表となった。十勝からは齊藤と須藤が選出された。
須藤は攻撃的MF。151センチと小柄ながら、ゲームメークやサイドでの勝負に自信を持つ。チームのバランスを保つポジショニングなど頭を使ったプレーを見せる一方、「競り合いながらボールを追いかけると速い」と負けず嫌いで、がむしゃらなプレーも兼ね備える。
トレセンに向け須藤は「通用するところを見つけて自分のチームに生かす」、齊藤は「点を決めることを意識して、常に周りを見て焦らず判断する」と課題を持って臨む。2人は将来のなでしこジャパン入りを目指し、一つずつ階段を上っていくつもりだ。
◆「2014ナショナルトレセン 女子U-15 東日本/西日本」開催について
・開催の概要など-日本サッカー協会公式ホームページ
・東日本メンバー(PDF)-日本サッカー協会公式ホームページ