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大誉地駅を来年1月にも解体 足寄

解体される旧ふるさと銀河線の大誉地駅

 【足寄】旧ふるさと銀河線の廃止に伴い廃駅となった大誉地駅舎(大誉地本町20)について、町は早ければ来年1月にも解体する。2006年4月の同線廃止以降、地域での利活用策を模索してきたが、具体化しないことから撤去を決めた。

 同駅は1910年に国鉄網走線(当時、後の池北線)が開業した3年後の13年10月に開設。54年12月に現駅舎に改築された。木造平屋建約90平方メートル。

 年間乗降人数は15年に約1万1000人、33年に約3万1000人、駅舎改築年の54年には約12万6000人が利用し、地域の往来拠点としてにぎわった。以降は地域の人口減少に伴い利用が減り、86年には無人駅となった。現在、同地区市街地は34戸。地域住民が駅舎周辺の草刈りなどを行っているが、内部への立ち入りはできない。

 ふるさと銀河線の旧駅舎は、同線を運営していた北海道ちほく高原鉄道が沿線自治体に無償で移管、各自治体が管理している。町は地域住民の意向も踏まえ、再利用の要望があれば対応する方針だったが、具体的な要望はなかった。撤去工事費は約158万円。

 大誉地自治会の中山茂会長(62)は「何とか残したかったが、地域が高齢化して管理ができないという苦渋の判断。自分も高校時代、大誉地駅から本別に通って愛着があり残念」と話す。

 町内の廃駅については、足寄(道の駅あしょろ横)、上利別、愛冠が現存しているが、他目的での利用はない。沿線他町では、本別、陸別の各拠点駅舎が道の駅として再生され、陸別では「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」として列車が動態保存されている。

 また、本別の仙美里、勇足、陸別の小利別の各駅舎が地域集会所として現在も利用されており、仙美里は鉄道資料館やバス待合所の機能も有する。池田の様舞、高島、大森、陸別の川上は既に解体・撤去されている。(鈴木裕之)

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