ルーツ不明ながらも名所化 歴舟川のこいのぼり まちマイ大樹編
大樹に春を告げる歴舟川のこいのぼり。今ではすっかり春の風物詩として定着し、町外からも親子連れを中心に見学に来るなど大樹橋周辺が名所にもなってきている。
「歴舟川清流こいのぼり」は1991年に始まった。5月5日の「こどもの日」に合わせて、4月中旬から同橋の上流側でこいのぼりの“大群”が泳ぐ。
町商工観光課によると、「歴舟川清流まつり」を主催する町観光協会(頓宮瑞現会長)がこいのぼりを企画した。ただ、誰の発案でどういう経緯で始まったのかは分からず、頓宮会長も「ルーツは不明」と首をかしげる。
ちなみに、川を横断する国道236号にちなんで、現在は236匹が大空を泳ぐが、当初は180匹程度から始まった。町内外から寄贈された鯉のぼりを使用しており、毎年20~30匹が贈られるが、風で飛ばされたり破損したりして、現在は約350匹を保有している。
最近は家庭でこいのぼりを揚げる家が少なくなっていることから、寄贈数は減少傾向にあるといい、同協会は「押し入れで眠っているこいのぼりをもう一度大空に泳がせて」と呼び掛けている。問い合わせは同協会(町商工観光課内01558・6・2114)へ。
(石田宇郎)
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