帯緑陽、帯三条全道へ 高校サッカー地区予選
【池田】サッカーの第93回全国高校選手権大会十勝地区予選(道高体連十勝支部、十勝地区サッカー協会主催)最終日は30日、池田町河川パーク運動公園サッカー場で各ブロックの決勝を行った。Aブロックは帯緑陽が帯工を2-0と完封、Bブロックは帯三条が帯大谷に3-2で競り勝ち、優勝を果たした。帯緑陽は3年ぶり、帯三条は23年ぶりの代表権を手にした。全道大会の1回戦から準々決勝まで(10月11~13日)は、帯広の森球技場と中札内交流の杜サッカー場で行われる。準決勝は同25日、決勝は同26日にいずれも札幌市厚別公園競技場。十勝からは優勝の両校と、高円宮杯U-18プリンスリーグ北海道に参戦している帯北の計3校が出場する。(北雅貴、菊池宗矩、塩原真)
堅守破り安達2発 帯緑陽
帯緑陽は苦しみながらも後半に安達拓郎(2年)が2得点を突き刺し、堅守で粘る帯工を振り切った。横田秀樹監督は「これを目指してきたので結果が出て良かった」と胸をなで下ろした。
前半は左サイドを起点に木戸誠弥(3年)らが積極的にシュートを放ち主導権を握ったがゴールはならなかった。0-0のスコアレスが長く続いた後半28分に試合が動く。左サイドを抜け出した木戸がグラウンダーで折り返すと、中央に切れ込んだ安達がワントラップでDFをかわしゴール右隅に待望の先制点を決めた。さらに終了間際の後半38分、ゴール前で安達がシュート。一度はGKにはじかれたが、こぼれ球をDFから奪い返してたたき込んだ。
横田監督は「今年は3年生5人が残り、軸がしっかりしていた」と振り返る。安達は「裏に抜け泥臭く点を取るのが持ち味。最後まで仲間を信じて走った」といい、「全道はまず1勝し、優勝を目指したい」と前を向いた。
◇Aブロック
▽決勝
帯緑陽 2(0-0 2-0)0 帯工
【緑】(1)安達(後半28分)
(2)安達(同38分)
1年坂口が劇的G 帯三条
帯三条が2度のビハインドを追い付き、ロスタイムに坂口拓真(1年)のゴールで劇的な勝利を挙げた。
苦しい試合だった。前半は帯大谷のボール支配率が高く、攻め込まれる場面が多かった。先制を許したが、前半終了間際にFWの加藤大誠(2年)がフリーキックで同点に。
後半も開始早々、帯大谷に鮮やかにシュートを決められた。新チームになってからリードされた試合では一度も勝てていない。嫌な流れだったが、植松克浩主将(同)は「誰も下を向かなかった」と振り返った。植松主将や林宝悠貴(同)らDF陣が積極的に声を掛け合い、気持ちを切り替えた。持ち味のパスサッカーも少しずつ展開できるようになり、8分には坂口拓がスルーパスに反応し、同点ゴールを挙げた。23年ぶりの全道。植松主将は「チームも個人も成長して、1つずつ勝ち上がりたい」と力を込めた。
◇Bブロック
▽決勝
帯三条 3(1-1 2-1)2 帯大谷
【三】
(1)加藤(前半38分)
(2)坂口(後半8分)
(3)坂口(同40+1分)
【大】
(1)菊池裕(前半25分)
(2)五十嵐(後半3分)
◆第93回全国高校選手権大会十勝地区予選について
・大会結果(PDF)-十勝地区サッカー協会
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