お盆帰省や花火 にぎわう十勝
十勝管内は13日、お盆休み中の帰省や観光に加え、勝毎花火大会(同日・十勝川河川敷)観覧者やサッカーの日本クラブユース選手権大会の入り込みも重なり、観光地や飲食店などはにぎわいを見せた。多くのホテルが満室状態となりフル稼働で接客に当たった他、道東道や空の便も含め交通機関は混雑した。
(杉原尚勝、澤村真理子、土屋航)
スイーツが人気 お土産求め盛況/商業施設
○…音更町の柳月スイートピアガーデン店の駐車場には、管外ナンバーの車やレンタカーがずらりと並んだ。店内もお土産を買い求める客があふれ、「昨日の2倍のお客様にご来店いただいている」(同店)といい、店員は客対応に追われていた。
午前4時半に岩見沢市の自宅を出発した会社員片岡良修さん(25)と公務員石井あずささん(25)のカップルは「今年で花火大会は3回目。昼食は名物の豚丼を楽しみたい」と話し、浴衣姿でお土産選びを楽しんでいた。
盆明けまで満室 1年前から予約も/ホテル・旅館
○…帯広市内や十勝川温泉のホテル・旅館は、サッカーの日本クラブユース選手権(U-15)大会関係の宿泊もあり、お盆明けまで満室状態が続く。
帯広ワシントンホテルでは「日程が決まっている花火大会は1年前からインターネット予約が入っていた。サッカー関係では2チームの宿泊があり、かなり混み合っている」(フロント課の惣角祐佳さん)。道外の宿泊客を中心に「十勝ガーデン・スイーツ・温泉チケット付きプラン」が人気を集める。
十勝川温泉の各ホテルでも16日まで満室の状態。観月苑は「13日の宿泊客の9割は花火大会のお客様。お盆期間中は帰省した家族とともに宿泊する市内のお客様も多い」、第一ホテルは「お盆をピークに、8月は7割方満室」としている。
道東道SA混雑 今夜は渋滞予想/道路・交通機関
○…ネクスコ東日本帯広管理事務所によると、道東道は13日午前、目立った渋滞は確認されていないが、昨日に比べて4割程度交通量が増えているという。道央から十勝方面に向かう下り線占冠PA(パーキングエリア)と、十勝平原SA(サービスエリア)の駐車場は同10時現在で満車となった。
同北海道支社では、花火大会終了後の午後10時から翌14日午前0時にかけて、千歳方向の上り線帯広ジャンクション(JCT)付近で2キロ程度、十勝川橋付近で5キロ程度の渋滞を予想している。
JR根室本線は、札幌からの下り線のうち夕方に帯広に到着する特急が全て満席。空の便もほぼ満席となった。