本別の相楽さんが町任期付職員で南三陸へ
【本別】東日本大震災の被災地支援に町が派遣する任期付職員に、町錦町の建設業相楽竜也さん(41)が採用され、11日に宮城県南三陸町に出発する。8日は町役場で事前研修があり、現地の復興状況などを学んだ。
職員不足に悩む被災地を支援するため、町は専門的な技術を持つ町職員OBや民間人を期限付きで採用し、派遣する条例を2月に制定した。相楽さんは条例制定後初の募集に応募。同町と長年交流している南三陸町に1年間の任期で派遣される。
相楽さんは一級土木施工管理技士などの資格を持ち、町内の建設会社に勤務していたが、町の募集を知り、「災害は人ごとではない。自分の技術が役に立てば」と会社を退職して応募した。
事前研修では、公務員の職責や現地の復興状況の説明を受けた。相楽さんは「まずは土地に慣れることが大事。被災者のことを考えると生半可な気落ちではできない。親身になって仕事をしたい」と話した。
被災地支援を目的にした同様の条例は管内で例が無く、3月まで南三陸に派遣された町職員OBの井深茂さん(66)と交代する形になる。高橋正夫町長は「技術力があるので必要とされる人材。健康に気を付けて被災地と一緒になって頑張ってほしい」と激励した。(安田義教)