十勝港で津波20センチ チリ沖地震
南米チリ沖で発生した巨大地震の影響で、十勝管内沿岸部(広尾、大樹、豊頃、浦幌)では、地震発生から丸1日経過した3日午前11時39分、広尾町の十勝港で最大20センチの津波を観測した。十勝総合振興局によると、同日午後1時現在、人的被害は出ていないが、沿岸4町は引き続き警戒している。
気象庁は同午前3時に北海道から東北、関東(茨城と千葉)の太平洋沿岸と伊豆・小笠原諸島に津波注意報を発令。日本の沿岸部に到達する津波の高さは20センチから1メートルと予想した。
これを受け、沿岸4町は各漁港の周辺住民に海に近づかないよう呼び掛けるとともに、潮位の変化を警戒した。広尾町を除く沿岸3町では潮位に大きな変化はみられておらず、人的被害や住民避難、交通への影響も出ていない。
全国では岩手県久慈市の久慈港で最大60センチ、日高管内えりも町で同30センチ、岩手県宮古市や釜石市などで同20センチの津波が観測された。