JAL、機内食や映像で十勝を集中発信 帯広市と連携
日本航空(JAL)と帯広市は24日正午、帯広市内の北海道ホテルで記者会見し、両者がタイアップしたプロジェクトを3月の1カ月間行うと発表した。国内線ファーストクラスと国際線ビジネスクラスで十勝産食材を使った機内食を提供するほか、国内線の機内ビデオで帯広市を紹介するなど、十勝の観光需要創出や地域活性化に向けた取り組みを進める。
同社は2011年5月から、月ごとに対象地域をPRする「JAPAN PROJECT」を展開。3月は帯広市を中心とする十勝地区を対象エリアに選んだ。都道府県、政令都市以外では初の実施となる。
国内線ファーストクラスでは、北海道ホテルの工藤一幸総料理長が機内食をプロデュースし、十勝の旬の食材を使ったこだわりのメニューを提供する。期間中に3メニュー、各7品を用意する。国際線ビジネスクラスでは道産食材の「ご当地御膳」を提供、「十勝鍋」「サケの醤油(しょうゆ)漬け」などを出す。また、羽田空港内の同社ラウンジでは、十勝・帯広から取り寄せた銘菓・名酒を提供する。
機内ビデオは約10分間で、お笑いコンビのパックンマックンが真鍋庭園や帯広動物園、帯広競馬場などを散策しながら魅力を発信する。機内誌「skyward」3月号でも「食と緑と花の大地へ」と題し、帯広市を中心に十勝の自然や食の魅力を紹介する。
同社の大西賢会長は「JALの持つ媒体全てを使って地域の魅力を内外に発信していく。今回、帯広の皆さまと、この広大な魅力を世に発信するお手伝いができるのは喜ばしい。8月には名古屋線も週4便運航するので、より多くのお客さまに十勝・帯広に来ていただければ」と話した。
米沢則寿帯広市長は「JALと連携し、地域の魅力を発信できるのは十勝・帯広の大きなPRとなる。プロジェクトを通じ、ばんえい競馬や庭園、十勝の食などを国内外に発信することで、交流人口拡大や地域経済の活性化につながれば」と期待を寄せた。
大西会長は同日、会見に先立ち、十勝毎日新聞社などを表敬訪問した。(土屋航)