現地で父母ら力強く応援 女子500メートル辻選手 ソチ五輪
【ソチ】スピードスケート会場のバックストレートの観客席には、辻選手の父秀孝さん(59)と母アケミさん(51)=帯広市=、所属先の開西病院・細川吉博院長(55)=帯広スケート連盟会長=らが、住吉都選手(ローソン)の応援団とともに陣取り、声援を送った。
8日にソチ入りしたアケミさんは、10日に辻選手と会うことができたという。「緊張もなく普通だったので、頑張ってくれると思う。ここに来るまで長かったですからね」と、28歳でようやく五輪出場を果たした娘の晴れ姿を見守った。
入賞にはあと一歩及ばなかったが、細川院長は「この雰囲気に負けず、力の限り尽くしてくれた。日本の皆さんにもその姿が伝わったと思う」とうなずく。秀孝さんも「これほど応援されたことはないと思う。本人はとてもうれしかったと思いますよ」と、娘の爽快な笑顔に目を細めていた。
秀孝さんとアケミさんはこのレースの観戦のみで帰国し、13日の1000メートルはパブリックビューイングで応援する予定。(岡部彰広)