親子で老人クラブに通う古屋・小山さん
親子で老人クラブに通う古屋蝶子さん(82)、小山美代子さん(60)
2人が通っているのは近隣の老人クラブ「ひまわり会」。娘の小山さんは、足が悪い母の古屋さんを補助するため2年ほど前に加入した。近所の会館で開かれる行事には2人で歩いて向かい、温泉旅行などの遠出でも親子そろって参加している。2人は「親子で入っている人はなかなかいない」と話す。
古屋さんは5、6年前からクラブに参加。「友達と思い出話をするのが生きがいになっている」と毎回の活動を楽しみにしている。クラブでは趣味のカラオケも披露するほか、若い頃は毎晩踊っていたという社交ダンスも楽しむ。
小山さんはクラブの中でも数少ない“若手”。一般に老人クラブに参加できる年齢は60歳からだが、定年延長や再雇用などで働き続ける人が多く、大抵は70歳前後から参加する。それだけに他の会員とのジェネレーションギャップがあり「話が合わないこともある」と苦笑いするが、「夜までお酒は飲むし、歌うし踊る。若者より元気」と会員の活発さに感服し、見ていて楽しいと話す。
二人が住む地域は、隣近所で野菜や料理をお裾分けするほか、海外旅行にも行くなどクラブ以外でも人のつながりが強いという。2人は「仲間と楽しく支え合って暮らせる環境があることが、元気でいられる理由」と感じている。
(伊藤亮太)