道知事賞に坂本さん 道氷彫刻展冬季帯広大会
帯広市緑ケ丘公園で開催中の「第51回おびひろ氷まつり」(帯広のまつり推進委員会主催)の「第30回北海道氷彫刻展冬季帯広大会」(同委員会主催)の表彰式が1月31日、市内のホテル宮崎で開かれた。最高位の北海道知事賞には長野県松本市の会社員坂本秀明さん(53)の「僕らの大地」が選ばれた。
帯広や道内外から12人が出場した。第30回を記念して初めて副テーマに人気漫画の「銀の匙(さじ)Silver Spoon」を設定、同漫画にちなんだ作品が制作された。公益社団法人全日本司厨士協会帯広支部の加藤和彦支部長ら5人の審査員が美しさやバランス、技術を審査した。
表彰式には受賞者や関係者約30人が出席した。中村政一幹事長が「気温が高く苦労したと思うが、素晴らしい作品が並んだ」とあいさつ。実行委員長のNPO法人日本氷彫刻会北海道地方本部の梶井敏幸さんが「氷彫刻は日本が世界トップクラスの文化。今後も奮って参加を」と受賞をたたえた。
坂本さんは札幌に在住していた2000年以来の出場で、同年以来4度目の優勝。高気温で氷の扱いに苦労し、制作期間の29日から31日の朝までほぼ夜通しで作業した。銀の匙の主人公が馬にまたがり、子豚を抱き上げる形を「僕らの大地」として描き、細部まで作り上げた技術が評価された。30回記念の「銀の匙特別賞」も受け、「うれしい。疲れも吹き飛んだ」と笑顔を見せていた。
(原山知寿子)
この他の受賞者は次の通り(敬称略)。
▽帯広市長賞
奥原大介(長野)
▽帯広市議会議長賞
良波学(同)
▽NPO法人日本氷彫刻会総本部会長奨励賞
吉川恭一(札幌)
▽同会北海道地方本部会長賞
和田健(名古屋)
▽帯広商工会議所会頭賞
奥山徹(帯広)
▽北海道新聞社帯広支社長賞
佐藤寿則(札幌)
▽帯広観光コンベンション協会会長賞
杉浦恒夫(千歳)
▽NPO法人日本氷彫刻会北海道地方本部帯広支部長賞
一ノ瀬幸喜(帯広)
▽公益社団法人全日本司厨士協会北海道本部会長賞
荒英伸(横浜)
▽公益社団法人全日本司厨士協会帯広支部長賞
鎌田賢征(網走)
▽帯広のまつり推進委員会会長賞
菊一正吾(帯広)