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帯畜大の新厩舎完成 国際基準サイズの馬房、暑さ対策

新厩舎の前でテープカットをした長澤学長(左から3人目)や神谷主将(右)ら

 帯広畜産大学(長澤秀行学長)に新しい厩舎(きゅうしゃ)が完成した。国際基準に基づく馬房サイズの新厩舎は暑さ対策も考慮した造り。7日に関係者が集まり、完成披露記念式典が開かれた。

 1944年築の旧厩舎の東側に、新厩舎と飼料庫・係留場、馬管理棟を新たに建設した。地方競馬全国協会の畜産振興補助事業を活用、日本中央競馬会やノーザンファーム、同窓会などの支援も受けた。総事業費は3・2億円。

 同大では今年度から馬への関心を高め、基礎から専門的な知識と技術を身に付ける「総合ウマ科学教育プログラム」を開設。新たな施設で馬産業に携わる人材の育成も図る。

 完成新厩舎は木造2階建て延べ459平方メートル。16ある馬房は、すべて国際馬術連盟の規格に基づく大きさだ。旧厩舎を継承したマンサード様式の屋根で、自然換気による風の流れを考慮した。扇風機やミスト噴霧装置も設置し、厩舎内の温度上昇を抑制する。現在は同大馬術部が飼養管理する馬15頭が入る。

 披露記念式典には、ノーザンファーム(胆振管内安平町)や日本中央競馬会、地方競馬全国協会など関係者26人が出席。長澤学長らがテープカットを行い、内覧会も行われた。

 長澤学長は「本学ほど馬に関して繁殖、飼育、獣医療など教育研究環境が整備されている大学はない。馬に関する高度専門人材を輩出する」とあいさつした。

 学生を代表して馬術部の神谷詩主将が「大切なパートナーの馬たちが快適に過ごせる設備が整っている。恵まれた環境に感謝して活動に励む」と述べた。

 厩舎の東側では馬生産育成施設を建設中で、今年度中の完成を予定している。この他に同大では、2025年度に開放馬舎と防疫のための隔離厩舎の整備も計画している。旧厩舎は保全する方針。(細谷敦生)

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