直播栽培でも安心 テンサイ黒根病の防除対策
道総研 北見農業試験場 研究部 地域技術グループ・生産環境グループ
農研機構 北海道農業研究センター 畑作物開発利用研究領域 テンサイ育種グループ
1.成果の概要
(1)黒根病発生履歴のある圃場においては、可能な限り抵抗性“強”品種を作付けする。
(2 )発生履歴のある圃場で抵抗性“やや強”品種を作付けする場合は、7月上旬の薬剤株元散布が有効である。
(3)移植栽培と同様に、圃場の排水対策を基本技術として実行する。
2.成果内容
黒根病は、てんさいの重要な病害の一つです。2010年と2016年の被害面積は約1割に達し、近年は多発傾向にあります。現在の防除対策は移植栽培に向けたものであるため、直播栽培における防除対策を示しました。
直播栽培は、黒根病による被害が移植栽培より大きくなりやすいです。
抵抗性“強”品種の防除効果が最も高く安定しており、“やや強”品種では薬剤の株元散布も有効でした。
3.留意点
(1)本成績は直播栽培におけるテンサイ黒根病の防除対策として活用してください。
(成績名:てんさい直播栽培における黒根病の防除対策)
本技術内容についての問い合わせ先
道総研北見農業試験場
電話(0157)47-2146
E-mail:kitami-agri.or.jp