バッハコン 全国へ意気込み 十勝から出場
ピアノの日本バッハコンクール全国大会(東音企画主催)が2月1~11日、東京のよみうり大手町ホールなどで開かれる。十勝からも多くの子どもたちが出場を決め、練習に励んでいる。
3人そろって初の出場切符 小林音楽教室
小林音楽教室(帯広)に通う荻優奈さん(8)=芽室上美生小2年=、小菅獅苑君(8)=帯広啓西小2年=、社内洸月君(10)=同5年=はそろって初の全国切符を手にした。
荻さんは「バイエル65番」を演奏し、「うまく弾くのが難しかった。全国では入賞を目指したい」。小菅君は「バイエル60番」で臨み、「全国では銅から金賞までのどれかに入りたい」。「インベンション第1番」を弾いた社内君も「上手に演奏できた。全国では金を目指す」と意気込む。
(大木祐介)
納得いくよう入賞が目標に 杉江教室から2人
杉江奏江ピアノ教室(帯広)で学ぶ逢坂深月さん(14)=帯広西陵中2年=、弟の拓馬君(11)=帯広啓西小5年=は2人そろって全国に駒を進めた。
深月さんは「インベンション第7番」を演奏。「所々納得のいかない部分があったので、全国ではそこを改善した演奏を」。「リゴドン」を演奏した拓馬君は「一つ失敗はしたけど、弾ききったという気持ちは強く、自信もあった」と全国での入賞を目指す。(大木祐介)
金賞を目指す 池田さん教室
池田絵美さん(芽室)主宰のピアノ教室に通う佐々木莉央奈さん(10)=芽室小4年=は初出場。地区大会では「インベンション第1番」を演奏。「譜読みは簡単だが、演奏をうまく仕上げるのが難しい曲」と話す。全国に向けて「目指すは金。演奏を楽しむことも頑張りたい」と意気込む。(大木祐介)
間違えずに演奏 遠山教室
遠山ピアノ教室(帯広)の遠山雅代さんに師事する帯広若葉小1年の太野花穂さん(7)はコンクール自体が初挑戦で、「たくさんドキドキした」と振り返る。地区大会には苫小牧に住む祖父母も応援に駆けつけた。全国では「間違えないように弾いて金色(金賞)を目指したい」と話す。(細谷敦生)
山を登るように 橋本教室
橋本美雪ピアノ教室(音更)に通う横井すずちゃん(5)=音更大谷幼稚園=は、姉のはなさん(7)=音更小1年=の影響でピアノを習い始めて1年半。本番でもさらに上達した姿を家族に見せられるよう特訓中で、「山を登っているように、強弱をつけて弾きたい」と力を込める。(小懸大輝)
集大成に一番を丁寧にミスなく 餌取教室から3人
餌取ピアノ教室(芽室、餌取由美子さん主宰)からは3人が出場する。
仁井田心晴さん(14)=芽室中2年=は4年連続4回目。過去に銀賞とベスト賞、銅賞を受け、今年度のベーテン音楽コンクール全国大会でもベスト10賞に選ばれた実力者。4月からは受験生になるため、今回を集大成として臨む。「曲の持つ旋律の美しさが伝わるように響かせたい。金賞を目指す」と張り切る。
児玉若菜さん(12)=芽室小6年=は2年連続2回目。前回は緊張から思い通りの演奏ができなかったといい、「間違えず丁寧に弾きたい」。
初出場の佐藤玲実さん(7)=芽室西小1年=も「ミスをしないで頑張りたい」と話した。(小寺泰介)
気持ちを込めて三声を歌い分け 旭楽器商会から8人
旭楽器商会(帯広)からも多くの生徒が挑む。それぞれ久保由香里さん、高橋亜香さん、立花幸恵さん、窪田寿里さんに師事し、演奏を磨いてきた。
工藤陽輝君(7)=音更木野東小1年=はコンクール初挑戦で全国へ。東京での経験も楽しみに、「気持ちを込めて演奏し、金賞を目指したい」と話す。
梶川憂乃さん(12)=幕別札内南小6年=は4度目の全国。小学5・6年C部門で最も優れた出場者に贈られるエルム賞も受け、「三声を歌い分けて良い結果を出したい」。
渡辺愛菜さん(13)=帯広第八中2年=も4度目の全国で、強弱を付け、情感が出るよう練習に励む。「楽しく演奏でき、入賞につながれば」。(松田亜弓)
ホール響かせるイメージ伝える
小学3・4年A部門の最高得点でカワイ賞を受賞し、3度目の出場を決めた齊藤沙羅さん(9)=池田小3年=は「ホールいっぱいに響くような音を出して、ベーレンライター賞を目指す」と意欲満々。
出場6度目の石村春翔君(12)=帯広花園小6年=は、バッハの「フランス組曲5番アラマンド」などを演奏する。「会場にメロディーを響かせられるよう頑張りたい」と話す。
石村君の妹の羚華さん(9)=帯広花園小4年=は「緊張するけど、きれいに弾けるように頑張りたい」と語り、4度目の出場で初の入賞を目指す。
これまで別のコンクールに出場してきた田中優里さん(16)=帯広柏葉高校1年=は「三声で右手が忙しくなる曲を演奏する。きれいに分けて弾けるようにしたい」と練習に励む。
小学3・4年A部門で初出場となる守田美結さん(9)=幕別小3年=は、「聴いている人にもイメージが伝わったらうれしい。楽しく弾きたい」と笑顔だった。(奥野秀康