発泡箱でトマトづくり!簡易養液栽培法のポイントは?
道総研 花・野菜技術センター 研究部 花き野菜・生産環境 各グループ
ホクレン農業協同組合連合会 農業総合研究所
1.成果の概要
養液栽培システム「うぃず One」(JA全農が開発した低コストで設置・撤去が容易な養液栽培システム)を用いた6月定植におけるミニトマト、大玉トマトの栽培管理法を開発しました。
2.成果内容
【ポイント1】ミニトマトの仕立て法、育苗法
○多収 →1本仕立て・標準給液量
○省力低コスト →2本仕立て・極多量給液量
○育苗省略 秋季多収→セル苗定植・標準給液量
【ポイント2】給液量、施肥量
○過剰な給液は肥料の無駄(廃液量は給液量の30%程度)
○施肥量はトマトの生育に合わせて適量与える(量的管理)
【ポイント3】栽培槽
○栽培槽は発泡スチロール製であるため、夏場でも培地温は25℃以下→夏でも根は元気!
【ポイント4】給液管理法の目安
○給液は日の出2~3時間後から、日の入り2~3時間前を目安に!(早朝、夕方はダメ)
○晴天で植物体が萎れるようなら、給液量を増やす。
○液肥混入率と給液ECは適宜チェックしよう!(液肥:アクワン1号15kg/200L と硝酸石灰10kg/200Lで作成)
3.留意点
(1)水稲育苗後のハウスや遊休ハウスなどで活用できます。
(2)本成果は、6月定植のミニトマトと大玉トマトを対象としています。
(成績名:養液栽培システム「うぃず One」を用いた6月定植におけるミニトマトおよび大玉トマトの栽培法)
詳しい内容については、次にお問い合わせ下さい。
道総研花・野菜技術センター
電話(0125)28-2800 E-mail:hanayasai-agri@hro.or.jp