井川さん(音更中3年)全国5位 国内最高峰バレエ・コン
「プロ目指したい」
東京都内で10日から14日まで開かれた国内最高峰とも言われる「2016年度全日本バレエ・コンクール」(文化庁、公益社団法人日本バレエ協会主催)のジュニアB(13~15歳)の部で、帯広市内のアンジュバレエスタジオ(主宰・前塚典子さん)に通う井川こころさん(14)=音更中3年=が5位に入賞した。井川さんは「周囲も実力者ぞろいだったので、入賞は驚いている」と喜んでいる。
4月に札幌市内で行われた「第14回北海道バレエコンクール」(日本バレエ協会北海道支部主催)で1位になり、今回のコンクールへの出場を決めた。昨年に続いて2回目の全国大会で、初の入賞を決めた。
コンクールは5日間にわたって行われ、期間中は課題曲の他、指導者不在で与えられた振り付けを覚えて舞う「アンシェヌマン」の審査などが行われた。同部門には全国から103人が出場し、最終日の決勝には28人が残った。課題曲とアンシェヌマンの審査を経て順位が決められた。
井川さんの演技に対し、審査員からは「丁寧な舞で基本ができている」「音楽性も高い」などのコメントが贈られたという。
大会初日の終わりには、脚に痛みが走るアクシデントに見舞われた。しかし、指導する講師の前塚典子さんの娘の恵里子さんからマッサージを受けるなどした井川さんは「初めは痛みを感じてびっくりしたが、焦らずに治すことに専念し、最後まで踊ることができた」と振り返る。典子さんは「学んだことにじっくり取り組み、物にする努力型」と評価している。同コンクールの入賞者は世界の舞台で踊る人が多く、井川さんも「プロを目指して頑張りたい」と意気込みを話している。(大木祐介)