足寄・池田・本別高、計24人の合同バンド 吹奏楽全道大会へ
【本別・足寄・池田】第70回帯広地区吹奏楽コンクール(3日・帯広市民文化ホール)のC編成(25人以内)で「北海道足寄・池田・本別高校合同バンド」が全道大会への切符をつかんだ。合同バンドの全道大会出場は十勝初。全体部長を務める本別高校の木村琥太郎部長(17)は「3校にとって、良い思い出と最高の結果になるような演奏がしたい」と意気込んでいる。(佐藤匡聡)
メンバーは池田高校5人、足寄高校8人、本別高校11人の計24人。各校の吹奏楽部員が集まり、顧問は池田高の古城一樹教諭(37)、指揮は本別高の河西未来生教諭(55)が執る。
挑む舞台は28日、札幌コンサートホールKitara(キタラ)で開かれる「第70回北海道吹奏楽コンクール」。演奏曲はハンガリーの作曲家、コダーイ・ゾルターンの組曲「ハーリ・ヤーノシュ」だ。普段はそれぞれ地元で練習し、大会間近となった17日は、各校のメンバーが池田高に集まって1小節ずつ丁寧に音を合わせた。
池田高の美濃沙來部長(17)は「3校のみんなと頑張って、良い結果を出したい」と笑顔。足寄高の沼田花来部長(17)は「1年生の頃から先輩たちと全道に行くことを目標にしてきたので、私たちの思いが先輩たちに届くような演奏がしたい」と話す。
合同バンドは部員数減少を背景に、2023年から足寄高と本別高で始動し、24年に池田高が加わった。3年生の木村部長は「昨年、一昨年と悔しい思いをしたので、最後の年に選ばれたことのありがたさを胸に刻み、臨みたい」と語る。
河西教諭は「自分の学校で吹奏楽ができるのが一番だが、小さい学校にも希望を与えられるような演奏をしたい」と思いを込める。
足寄・池田・本別高、計24人の合同バンド 吹奏楽全道大会へ