個別検診に胃がん追加 音更町 町内医療機関で全て受診可能に
【音更】音更町は今年度から、医療機関で受診する個別検診の項目に胃がんを加えた。これにより集団検診で実施してきた6項目すべてのがん検診が、個別でも受けられるようになった。(内形勝也)
町では、がんの早期発見・治療を目的に、医療機関でのがん検診の導入を段階的に進めてきた。1998年度の子宮頸(けい)がん、乳がんを皮切りに、肺がん(2020年度~)、大腸がん(23年度~)、前立腺がん(24年度~)と項目を拡充。今年度から町内の帯広徳洲会病院で受け入れ環境が整ったことを受け、胃がん検診を加えた。
同病院の胃がん検診は、バリウム検査と内視鏡検査があり、いずれも個別検診として受診できる。町健康推進課によると、7月末時点で内視鏡14件、バリウム6件の計20件の受診があった。
各検診の対象はバリウムが35歳以上、内視鏡は50歳以上の偶数年齢になる人が対象。自己負担額はバリウム2000円、内視鏡3000円で、70歳以上はいずれも無料。
町は今年度当初一般会計予算に、胃がんの個別検診約100人分として110万円を計上している。
町内のがん検診の実施医療機関と検診項目は次の通り。
▽音更宏明館病院=肺、大腸、子宮頸、乳
▽音更病院=大腸
▽おとふけホームケアクリニック=大腸、前立腺
▽音更役場前クリニック=大腸、前立腺
▽帯広徳洲会病院=胃、肺、大腸、乳、前立腺
▽北とかちみんなのクリニック=大腸、前立腺
▽木野東クリニック=大腸、前立腺
▽田中医院=大腸、前立腺
▽とかち内科循環器科クリニック=大腸、前立腺(特定健診・後期高齢者健診との同時受診のみ)
▽とかち泌尿器科=前立腺
▽豊川小児科内科医院=大腸