「二地域居住」を応援、2往復分のマイル付与 JALと上士幌など
【上士幌】日本航空(JAL)と上士幌町を含む全国7自治体などで組織する「二地域居住応援ネットワーク」は、上士幌など7自治体いずれかの最寄りの空港と東京・大阪間の4回搭乗分(2往復)相当のマイルを提供する。国土交通省の「二地域居住先導的プロジェクト実装事業」に選ばれたことを受け実施するもの。4往復以上することなどを条件とし、多拠点居住の推進に向け往来のハードルを下げる。利用募集は4日まで。(大健太郎)
4日まで利用募集
同事業は二地域居住を促進する目的で、官民連携組織の取り組みを支援する。
同ネットワークの取り組みは、二地域居住に関心があり当該地域への中長期的な滞在を検討している人を対象に行う。東京(羽田)か大阪(伊丹)と、とかち帯広、南紀白浜、高松、福岡を結ぶ路線が対象。
航空機で原則4往復以上して同ネットワークの対象自治体に宿泊することが条件。滞在中に自治体担当者と面談したりアンケートに回答したりする。申込時にJALマイレージバンクの会員であることが必要で、片道4回分のマイルが付与される。利用期間は9月1日~12月31日。詳細は応募フォームへ。
上士幌町分は定員5人。町では同事業を、「保育園留学」の参加推進に生かす考え。保育園留学は都市部に住む子育て世帯が地方での暮らしを体験するもので、対象は3~5歳児の子どもを持つ家族。企業滞在型交流施設「にっぽうの家上士幌」のほか、中長期体験型の生活体験住宅などを活用する。
2023年度は7組21人、24年度は13組38人が利用した。今年度は7月末時点6組19人の利用で、開始からの累計は70人を超えており、関係人口創出、移住・定住の足がかりとすることを狙う。
町デジタル推進課は「関係人口の創出につなげて、地域活性化につなげられれば」としている。問い合わせは同課(01564・7・7230)へ。
JALとは23年度、町を訪れる道外居住者を対象に、東京-帯広間の航空便のサブスク(定額制)プランの実証実験を実施している。