十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

白樺学園高校から初、海外大学合格者 特進コース・海外大進学支援3年で成果

海外大学に合学した(右から)高原さん、渡邉さん。左はスチュワート教諭

 【芽室】白樺学園高校(嶋野幸也校長)の渡邉彰宏さん(3年)と高原大知さん(同)が、同校から初めて海外の大学に合格した。同校は近年、グローバル人材の育成に力を入れており、「(学校の)新しい時代を切り開く人材が誕生してくれた」と喜んでいる。(近藤周)

 特進選抜コースの渡邉さんは、オーストラリアの名門校として知られるモナシュ大学のマレーシア校に合格。2年生の時に留学サポートを担う「留学情報館」(東京)のカウンセリングを受け「英語力に興味を持った」といい、オーストラリア本校より費用を抑えて同じ水準の教育を受けられると志望校を決めた。

 2023年から同校のグローバルキャリアアドバイザーを務めるグレゴリー・スチュワート教諭と英語学習を続けた。英語力証明テストIELTS(アイエルツ)で昨年10月、スコア「5・5」を取得し、留学に必要な条件をクリアした。

 大学ではファンデーションコースで英語力を高め、本校への編入を目指す。「すべて英語の環境に早く適応し、文化や価値観の違いなどたくさんのことを吸収したい」と意欲を燃やす。

 高原さんは2年生時、フィリピンのセブ島での語学留学をきっかけに海外を目指すように。高校入学時は「ぎりぎり英検3級の実力」だった英語力をこつこつと伸ばし、マレーシアのヘルプ大学合格をつかんだ。

 高原さんは、観光分野へ進むことも視野に大学で学びたいとし、「海外に行くにはまだまだ実力不足。さらに英語力を伸ばしたい」と話し、入学までにはIELTS5・0を目指す。

 同校は22年に難関大への進学を目指す「特進コース」を新設、23年には「留学情報館」のプログラムを活用し、海外大学の指定校推薦制度を導入した。在学中の留学制度も設け、グローバル社会で活躍する人材育成を掲げてきた。

 英語科の福井貴弘教諭は「卒業後の2人の活躍に期待したい」と合格を祝福。また渡邉さんのように、教育機関の所在地とは別の場所で高等教育を受ける「トランスナショナル教育が今後さらに注目されていく」とし、同校の特徴として海外入学支援を強化していく考えだ。

関連写真

  • 白樺学園高校から初、海外大学合格者 特進コース・海外大進学支援3年で成果 2

    白樺学園高校から初、海外大学合格者 特進コース・海外大進学支援3年で成果 2

  • 海外大学に合格した(右から)高原さん、渡邉さん。左はスチュワート教諭

    海外大学に合格した(右から)高原さん、渡邉さん。左はスチュワート教諭

更新情報

類家さんと寺内さんに表彰状伝達 道スポーツ奨励賞

紙面イメージ

紙面イメージ

1.31(金)の紙面

ダウンロード一括(98MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME