園児ら手作りの木製楽器でミュージカルのBGM奏でる 音更
【音更】「子どもと森の音楽会」と銘打った「木育×音楽ワークショップ」(WS、道主催)が24日、音更町内の認定こども園音更大谷幼稚園(平子利恵園長、園児117人)で行われ、園児らは道産材などを使って木製の楽器作りに挑戦し、完成したウッドトーンチャイムでミュージカルのBGMを奏でた。
WSは、道のmokuiku(木育)推進事業の一環で、昨年12月に続き2回目の実施。昨年は、帯広大谷短期大学社会福祉科の高橋由紀雄講師(54)のゼミを履修する1、2年生を対象に「WSに向けた新たな楽器開発と制作」に取り組んだ。
2回目のこの日は、木育マイスターの高橋講師とゼミ生13人、白鴎大学教育学部講師の長崎結美さん(47)を講師に招き、同園の年中児29人がWSに参加した。
園児らは、道産材やピアノの端材を使って、木の棒でたたいて音を鳴らすウッドトーンチャイム作りに挑戦。出来上がった木製楽器で、長崎さんのピアノ伴奏に合わせて、童謡「線路は続くよどこまでも」を演奏した。
その後、童話「おおきなかぶ」のミュージカルを行った。学生らが演者になり、同童話から着想を得て長崎さんが作詞・作曲した楽曲をBGMに、園児らは完成したばかりのウッドトーンチャイムで、長崎さんのピアノ伴奏と歌に合わせて一緒に奏でた。
同幼稚園の佐野聖桜(せいら)ちゃん(4)は「楽器づくりは楽しかった」と喜んでいた。将来は保育士を目指す同短大社会福祉科子ども福祉専攻の2年山口冴華(さえか)さん(20)は「子どもたちが喜んでくれて、保育士になる前にいい経験ができた」と笑顔を見せた。(内形勝也)