「まちなかチャレンジ窓口」まちなかに増設 芽室
【芽室】芽室町は、町内のまちなかで夢の実現に向け挑戦したい人が気軽に相談できる「まちなかチャレンジ窓口」の業務を一般社団法人「十勝プラス」(及川雅敦代表)に委託する。町西1ノ2のゲストハウス内に窓口を置く。開設に合わせ、アドバイザーや応援者と夢実現の道筋を語り合う会議「メムロドリームライン(MDL)」もスタートし、20日に第1回が町内のメムロユナイトベースで開かれた。(近藤周)
「まちなかチャレンジ窓口」は、「まちなかで店をやりたい」「空き家を活用したい」などの夢を応援する窓口で、昨年9月策定の「芽室町まちなか再生ビジョン」に明記されたプロジェクトの一つ。
同5月に役場内に同様の窓口を開設したが、行政窓口に行くハードルの高さと専門知識や人材ネットワーク不足が課題となっていた。
より身近な窓口を目指し、町は現行の役場窓口に加え、プロジェクト業務を十勝プラスに委託。及川代表(34)、会社役員の野澤一盛さん(35)、理論建築家の小笠原正樹さん(39)の町民3人がアドバイザーとして相談を受け、夢の実現に向け後押しする。
一方、MDLは相談者とアドバイザーのほか、町内の商工業者や夢の実現に協力したい人などの「応援者」が一堂に集まる会議。相談者が発表する挑戦したい夢について、参加者全員で支援を話し合う場所として、今年度は5回の開催を予定している。
20日の会議では、小笠原さんがMDLについて「夢という目的地に送り届けるための航空会社である」と説明。「夢実現に向けた航路をつくり、誰かの考える『おもしろい』にみんなで乗っていけたら」と方向性を語った。
その後、町内でクレープを販売する田中茉実さん(28)、芽室の地域おこし協力隊の甲斐未悠さん(26)がそれぞれ、「町内に店舗を構える」「町内の居場所づくり」という夢について発表した。
初のMDLを終えた小笠原さんは「キックオフということもあり、まだ活発な意見交換とまではいかなかったが、これからブラッシュアップしていきたい。行政に頼るだけでなく、町民同士で話すことで町活性化につなげていければ」と抱負を述べた。
一連の事業を担当する町魅力創造課魅力創造係は「目標の自走のための専門的なアドバイスで、チャレンジする人の伴走支援を行っていきたい」と話している。次回のMDLは来月の予定。