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十勝の人口動態底堅く 振興局別まとめ

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 道は住民基本台帳に基づき、2023年の振興局別・市区町村別の人口動態をまとめた。全14振興局で人口が減少する中、十勝の減少率(1・13%)は3番目に低く、基幹の農業の堅調さなどを背景に、人口減も緩やかにとどまっていることがうかがえる。

 23年1年間の転入・転出数、出生・死亡数、年当初比の増減率をまとめた。十勝の減少率は全道(0・89%)を上回ったが、石狩、後志に次いで低かった。

 石狩管内は全市町村で出生数より死亡数が多い自然減だったが、いずれも転入が転出を上回る社会増だった。特に交通利便性が高い恵庭市(0・98%増)や、半導体製造のラピダスが進出する千歳市(0・66%増)などで社会増加率が高かった。

 後志管内も全市町村で自然減となる一方、スキーリゾート地を擁する倶知安町などへの国外からの転入がけん引。同町は925人(5・92%)、ニセコ町は413人(8・12%)の社会増だった。

 社会増となったのは石狩、後志のみ。他に十勝よりも社会減少率が低かったのは、上川管内の0・18%。同管内では、コロナ明けでリゾート需要が回復した占冠村で、国外からを中心に転入が増加。同村は207人(14・85%)の社会増だった。

 一方、十勝の自然減少率は0・92%で、振興局別では根室と並び、石狩(0・69%)に次いで低かった。石狩管内は中心の札幌市(0・68%)、十勝も帯広市(0・78%)の自然減少率が町村より低かった一方、根室管内は根室市(1・24%)の減少率が管内計より高かった。(丹羽恭太)

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