忠類から詐欺ゼロへ 道の駅で地元団体らが啓発
【幕別】幕別町内の道の駅忠類で29日、帯広署や町民ボランティア団体、忠類中学校の生徒らが詐欺被害防止に向けた啓発活動を行った。道の駅の来訪者にオリジナルのチラシを配り、十勝管内でも高額被害が相次ぐSNSを使った投資詐欺やロマンス詐欺への注意を呼び掛けた。
同町忠類地区では11日、地元の加藤建設(加藤茂樹社長)の社員や、忠類シニアクラブ会員によるボランティア団体「詐欺撲滅団忠類どんとこいの会」が結成された。高齢者だけではなく、SNSを使う幅広い世代が詐欺被害に遭う時代に、忠類での詐欺被害ゼロを目指して活動する。
啓発で配るチラシは、忠類中の生徒がアイデアを出した。生徒が昨年考案した、特産品・ユリ根のマスコットキャラクターも使い、「ゆり根を食べて投資詐欺に気を付けよう」などとキャッチコピーが並んでいる。
この日は道の駅にブースを設け、帯広署員、どんとこいの会、生徒ら約15人が参加。生徒は警察官の制服を着てチラシを配布。パトカーや白バイも展示され、訪れた子どもたちが試乗していた。
加藤社長は「今後も、地元から詐欺に遭う人が出ないよう呼び掛けていく」と被害ゼロに向けて気を引き締めていた。忠類中の高橋はるさん(2年)と豊田空さん(2年)は「制服を着てワクワクした。私たちが住む忠類での詐欺被害ゼロを目指したい」と話した。帯広署忠類駐在所の上野優真巡査部長は「忠類にこのような会が結成され、非常に心強い存在」と話していた。(細谷敦生)
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