がんリスク検査キット優待販売開始 NCカード会員に
信販会社地場大手・NCカード(帯広市、所紀夫社長)は、カード会員向けに、次世代型がんリスク検査「マイシグナル・スキャン」を特価で販売するサービスを始めた。
同検査は、名古屋大学発ベンチャー企業「Craif(クライフ)」が開発。少量の尿で7種のがん(大腸、肺、胃、乳、すい臓、食道、卵巣)のリスクを一度に調べられる。採取した尿を送付すると、約2週間で結果が郵送などで届く。価格は1回分6万9300円。同社カードで決済すると6300ポイントを贈呈され、実質約10%引き。4月の提供開始から約20件の申し込みがあったとする。
信販業界はキャッシュレス決済の多様化などで競争が激化。同社のカード会員の多くを65歳以上が占めており、所社長は「健康への関心が高い。痛みの伴わない検査。役立つサービスを提供し、会員に寄り添っていきたい」と話している。
同社によると、同検査は全国500以上の病院で導入。クライフは北斗病院(帯広)やサツドラホールディングス(札幌)などとがんの早期発見・治療を目的にコンソーシアムを設立、同検査の有用性を検証している。問い合わせはNCカード(0155・23・1361)へ。(佐藤いづみ)