帯南商A(高橋、多田、井上)女子団体3位 剣道白鵬旗高校大会
第44回白鵬旗争奪高校大会(11、12日・千歳市開基記念総合武道館、札幌・石狩学校剣道連盟主催、千歳剣道連盟共催)の女子団体戦で、帯南商A(高橋ひなた主将、多田茉央、井上華花=以上2年)が3位の成績を収めた。高校剣道では道内唯一の勝ち抜き戦で、多田は6人抜き(不戦勝1を含む)を達成して優秀選手にも選ばれた。(新井拓海)
多田 6人抜きの活躍
帯南商女子が価値ある冬を経験し、飛躍に向けて土台を固めた。
1、2回戦では先鋒(せんぽう)・多田茉央が見せた。コテを狙って相手の注意を引く序盤の流れから一転、好機には170センチの身長を生かした意表を突くメンで白星。優秀選手にも選ばれる6人抜きを遂げ、チームを3回戦に導いた。
続く東海大札幌高B戦も制し、迎えた準々決勝がヤマ場だった。先鋒を欠く札幌日大Aに対し、多田が相手中堅と引き分け。中堅・高橋ひなた主将は延長の末に相手大将に敗れるも、大将・井上華花(はなか)が踏ん張った。中途半端な間合いを避け、強気な攻めを貫くと、メンで一本を奪って4強入りを決めた。
井上は、昨年の全道高体連の個人戦では8強と、あと1勝で全国高校総体(インターハイ)の出場権を逃した。それだけに最終学年に向けての思いは強いが、1月の全道高校新人大会ではまさかの初戦負け。「気持ちの乗った剣道をできるか。しっかり攻め切る」と、当時の悔しさも力にチームを引っ張った。
準決勝で札幌東に敗れたが、増谷大輔監督は「(道内実力校との)技術の差はなく精神面が重要。大きな大会での賞状は、今後への弾みとなる」と選手のさらなる成長に期待する。
高橋主将は「今回はチームの2人に助けてもらった。次は恩返しをしたい。あと一歩を勝ち切るメンタルが必要」とチームは結束を強め、勝負の夏に向けて着実に成長していく。
(当該チームと女子決勝)
【女子】
▽1回戦
帯南商A 3人残し 札幌旭丘・とわの森三 愛合同
▽2回戦
帯南商A 3人残し 北見柏陽A
▽3回戦
帯南商A 1人残し 東海大札幌高B
▽準々決勝
帯南商A 1人残し 札幌日大A
▽準決勝
札幌東 1人残し 帯南商A
▽決勝
札幌厚別A 2人残し 札幌東