初詣に向け 神社・寺院の準備万全に
帯広市内の神社や寺では31日、初詣の参拝客を迎える準備が進んでいる。縁起物やお守りをそろえたり、境内の除雪や「除夜の鐘」を突くために撞木(しゅもく)を調整するなど、大みそからしい慌ただしい動きに。今年一年間の感謝と、新年への希望を込めながら、新年に備えている。
4年ぶり夜のみ「除夜の鐘」へ 本願寺帯広別院
本願寺帯広別院(東3南5)では、新型コロナウイルス流行前と同じく、4年ぶりに「除夜の鐘」を夜のみの時間に行う。午後11時半ごろから法要の「除夜会(じょやえ)」を行い、仲尾信博輪番が突いたあと、参拝者らが鐘を突くという。
2020、21年は分散参拝ができるよう、午後1時から同5時ごろまで鐘を突けるようにしていた。昨年は午後から夕方までに加え、午後11時半から行う例年通りの「除夜会」、「除夜の鐘」を復活していた。
コロナ禍前はココアも提供していたが、インフルエンザの大流行も受け、今年は見送り、使い捨てカイロやお菓子などを配る。31日は撞木(しゅもく)の動きを確かめるなど、慌ただしい動きに。渡邉了海副輪番は「皆さまで安心してお参りください」と話す。(北村里沙)
降る雪はらい さい銭箱設置 帯廣神社
雪が降り積もった帯廣神社(東3南2、大野清徳宮司)では、除雪作業など、初詣に向けた準備も急ピッチ。今年の同神社の三が日には約4万人が訪れ、来年も同程度の人出を見込む。
社殿の前には大きなさい銭箱も設置され、上からシートがかぶされていた。境内南側の中島公園に隣接している駐車場にも案内板やコーン標識が用意され、混雑に備えている。31日夜から1月3日にかけては周辺で交通規制も行う。
同神社の佐々木昌和権禰宜(ごんねぎ)によると、コロナ禍以降は分散参拝の習慣が定着しつつあり、今年も三が日が明けてから15日のどんど焼きのころまで参拝客が多く訪れていた。来年も同様の人の流れになることを見込んでいる。
佐々木権禰宜は「雪が降り足元が悪いので、ご自分のペースで安全にお越しください」と話していた。(細谷敦生、高井翔太)