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自由な校風受け継ぎ 管内外に人材~帯広柏葉高校100年

100周年の節目を迎えて母校の前で思い思いにポーズを決める全校生徒

全日制100周年・定時制70周年
 帯広柏葉高校(帯広市東5南1、須藤克志校長、全日制711人、定時制41人)が今年、全日制100周年・定時制70周年の節目を迎えた。1世紀の間に送り出した卒業生は全日制で2万9864人、定時制で2825人を数える。地域きっての進学校で生徒が学び合い、道内外の多分野で活躍する人材を多く輩出。十勝・帯広の発展と共に歴史を刻んできた。

 1923年、十勝管内最初の旧制中学となる道庁立帯広中学校として、東2南12の帯広第二尋常小学校(現帯広柏小学校)の校舎を借り開校。翌24年、現在まで続く「三大綱領」である「公明正大の心情を養うべし 遠大の希望に向かって猛進せよ 師を敬し友を愛せよ」が制定された。

 帯広高校時代の49年には道東勢として初の甲子園出場を果たす。50年に現校名に改称し、男女共学がスタートした。73年には生徒の熱意で制服自由化を実現、現在まで受け継がれ、同校の自由な校風を象徴する。

 進学校として文科省のスーパー・サイエンス・ハイスクール、道内の医師不足解消を目的とした道教委の医進類型指定校として実績を積んできた。部活動は体育系、文化系と幅広く行われ、加入率は9割を超える。全道、全国を舞台に活躍する部も多く、高いレベルで文武両道を貫く。

 今年度は、GIGAスクールによる学びの充実や校務のデジタル化に先進的に取り組む国の「リーディングDXスクール」に選ばれた。3月にはハワイ州立カラニ高校と姉妹提携を締結、継続的な国際交流を通してグローバルな視点を持つ人材育成に力を注ぐ。

 節目の記念テーマは「NEXT STAGE~柏葉の伝統は世紀を超えて」。先人が築いた伝統と誇りを受け継ぎ、新たな歴史を紡いでいく。

「高」を図案化 校章50年に制定
 現在の校章は1950(昭和25)年に制定された。デザインは当時の美術教諭小林守材によるもので「高」の文字を取り入れている。

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