下音更が剣道男子団体戦で準V 全道中体連
(7月29、30日・稚内市総合体育館)
男子団体戦で下音更(酒井悠鼓主将、加賀谷久音、柴田祐真=以上3年、松尾悠成=2年、永野陽向、加賀谷理玖、上田芙輔=以上1年)が準優勝の好成績を収めた。十勝勢の団体戦の決勝進出は、1999年に準優勝した帯南町女子以来24年ぶり。男子では95年に準優勝の旧帯三以来28年ぶりの快挙。下音更は、4校による予選リーグを勝ち上がると、準決勝で道教育大付属函館に2-1で勝利。決勝では、旭川緑が丘に2-2と勝者数では並ぶも、総取得本数を2-3とし惜敗した。各選手は新たな目標に向け、稽古に打ち込み続けている。(新井拓海)
道場違っても一丸、男子28年ぶり快挙
総合力を発揮した下音更が、十勝勢としても20年以上遠ざかっていた決勝進出を果たした。各選手が異なる道場で稽古するチームだが、一丸で躍進した。
4校での予選リーグは、勝者数、総取得本数で並んだ江別一との代表戦で、酒井悠鼓主将(3年、音更柳町少)が力を示した。重圧の中、平常心を保ち約1分でメンを奪って快勝した。
準決勝では下級生が躍動。2年の先鋒(せんぽう)・松尾悠成(帯広の森体育館少)は「しっかり勝ってつなげる」と緊張をはねのけ、見極めた好機にメンを奪って勝利。さらに「先鋒が勝ってくれたので気持ちは楽だった」と、1年の次鋒・永野陽向(音更柳町少)がメンを2本奪って、2-1で道教育大付属函館を撃破した。
旭川緑が丘との決勝でチームは敗れたものの、中堅・加賀谷久音(3年、同)が、個人戦を制した三井湊太を破る金星。深読みしすぎていたという戦いを改めて、メンを狙ってきた相手に迷いなくコテを決めた。大将・酒井も勝利したが、総取得本数でわずかに1本及ばなかった。
全道中体連での結果を胸に、各選手は力を伸ばし続ける。副将・柴田祐真(3年、同)は、普段の生活から状況に左右されない心の強化を意識し、「3年生になって勝てる数も増え、剣道を楽しめている」。補欠に回った上田芙輔(帯広の森体育館少)は「メンバーに入れるように練習していく」、加賀谷の弟・理玖(音更柳町少)も「2年生では試合で活躍する」と気合十分だ。
酒井主将は「準優勝は自信になるが、全道の選手にまだまだかなわない部分もある。磨き続けたい」と少年団の大会に向けて、慢心せずに稽古を重ねる。
(関係分と決勝)
【男子】
◇団体戦
▽準決勝
下音更 2-1 道教育大付属函館
▽決勝
旭川緑が丘 2-2 下音更
(総取得本数で旭川緑が丘の勝ち)
◇個人戦
▽1回戦
武藤賢虎(渡島) メ - 宮原世渚(共栄)
石川晄叶(胆振) コ - 小本慎一郎(共栄)
羽根田朔太郎(帯四) メメ- 永田聡瑛(オホーツク)
内野孝紀(帯四) メコ- 國井将吾(釧路)
▽2回戦
八鍬健吾(根室) メ - 羽根田
内野(宗谷) コメ-コ 川谷歩輝
▽3回戦
内野(石狩) メ- 樋口拓真
▽準々決勝
三井湊太(上川) ド - 内野
▽決勝
三井(札幌) コメ- 沼崎羽流
【女子】
◇団体戦
▽1次リーグB
(1)森(渡島、勝ち点9)
(2)小泉(オホーツク、6)
(3)北都(札幌、3)
(4)駒場(0)
▽決勝リーグ
(1)新十津川(空知)
(2)恵明(石狩)
(3)森
◇個人戦
▽1回戦
鈴木朱音(石狩) コ - 上野花音(音更)
増谷梓(帯南町)メ - 坂爪しずく(後志)
寺町いろは(士幌中央) メメ- 若生真桜(札幌)
▽2回戦
今野愛梨(オホーツク) メ - 鳥海りるは(駒場)
増谷(宗谷) メメ- 岩本乃愛
寺町衣(渡島) コ- 三十尾優
▽3回戦
小林愛依(空知) メ - 増谷
水上舞乙(後志) メ - 寺町
▽決勝
小林(札幌) メ- 及川柚希