全十勝高体連テニス新人戦 男子は阿曽・藤村組、女子は高橋・川上組がV
(2、3日・帯広の森テニスコート)
個人戦の男子ダブルス(複)は阿曽純太郎・藤村陸組(帯三条2年)が制し、シングルス(単)は竹村榮眞(帯南商2年)が優勝を飾った。女子復は高橋ひより・川上愛組(帯緑陽1年)が優勝、高橋は単も制し2冠。全道大会出場が懸かった団体戦は9日、同テニスコートで行われる。(小野寺俊之介、新井拓海)
春の初戦敗退から着実に実力伸ばす 高橋・川上組
1年生コンビの高橋ひより・川上愛組が女子ダブルスを制した。4月からペアを組み、5月の全十勝高体連大会では1回戦で敗れたが、新人戦に向けて着実に実力をつけてきた。
シングルスでも優勝した高橋が前衛で得点を決める役割を担った。決勝でもネット際で反応良くボレーを決め、力強いサーブも相手を苦しめた。川上は高校に入ってソフトテニスから硬式に転向。5月に比べ、球際に粘り強さが生まれ、ベースライン付近から丁寧に打ち返しチャンスを演出した。
目標は来年の全道高体連での上位進出。「自分のボールが甘くなってピンチを招く場面があった」(高橋)、「ミスが多くて足を引っ張ってしまった」(川上)とそれぞれ課題を挙げる一方、「前よりも2人の息は合ってきている」と手応えも。「互いにレベルアップしてもっと強いペアになりたい」と声をそろえた。
躍進にもライバル不在で気持ち引き締める 男子シングルス・竹村
男子シングルスは竹村榮眞が、自身初となる第1シードの重圧をはねのけ、決勝を6-3で制した。
5月の全十勝高体連16強からの躍進を喜ぶものの、満足はしていない。今大会はこの時に上位だった帯北勢が出場しておらず、「ここでしっかり優勝し、次の大会で帯北に対して自分から攻められるように」と臨んでいた。
テニス歴は小学生時からだが、帯西陵中ではソフトテニスに転向した。高校入学時の部活動体験で改めてテニスの魅力に気づき、高い向上心で力を伸ばす。
次に控える団体戦に向け、「第1シングルスとして出場する可能性が高く、チームを楽にできる勝利を挙げる」と意気込んだ。
自分たちのペースに持ち込めた
男子ダブルス優勝・阿曽純太郎・藤村陸組の話
優勝はできたがダブルフォールトを繰り返してしまうなど課題も多かった。精神的に強くなって全道でも勝ち上がれるペアを目指したい(藤村)。後ろでしっかり打ち合いができて自分たちのペースに持ち込めた(阿曽)
<個人戦>
【男子】
◇ダブルス
▽準々決勝
阿曽純太郎・藤村陸(帯三条) 6-0 橋本瀬良・早瀬光留(帯大谷)
上田梨公・松浦凌久(帯大谷) 6-2 鳴海瑛太・池田虎太郎(帯柏葉)
奥隆翔・廣田理人(帯柏葉) 6-4 山田拓実・鈴木健太(帯大谷)
竹村榮眞・加納治樹(帯南商) 6-2 有働璃一・政野晃大(帯大谷)
▽準決勝
阿曽・藤村 6-4 上田・松浦
竹村・加納 6-2 奥・廣田
▽3位決定戦
上田・松浦 6-1 奥・廣田
▽決勝
阿曽・藤村 6-2 竹村・加納
◇シングルス
▽準々決勝
竹村榮眞(帯南商) 6-2 池田虎太郎(帯柏葉)
藤村陸(帯三条) 6-0 野澤悠人(音更)
上田梨公(帯大谷) 6-3 池田光佑(帯三条)
阿曽純太郎(帯三条) 6-1 鳴海瑛太(帯柏葉)
▽準決勝
竹村 6-2 藤村
上田 7-5 阿曽
▽3位決定戦
阿曽 6-3 藤村
▽決勝
竹村 6-3 上田
【女子】
◇ダブルス
▽準々決勝
柴田妃夏・大西美海(帯大谷) 6-0 新屋乃愛・松久晴香(帯柏葉)
梶沼絢香・小野珠里(帯大谷) 6-3 高橋亜実・長谷川怜那(帯大谷)
高橋ひより・川上愛(帯緑陽) 6-1 若山ノエル・信行夏奈(帯南商)
角田桃希・中村星来(帯南商) 棄権 古賀有稀・大和美月(帯大谷)
▽準決勝
柴田・大西 6-3 梶沼・小野
高橋・川上 7-6 角田・中村
▽3位決定戦
梶沼・小野棄権 角田・中村
▽決勝
高橋・川上 6-2 柴田・大西
◇シングルス
▽準々決勝
角田桃希(帯南商) 6-1 西部ひより(帯柏葉)
小野珠里(帯大谷) 6-2 新屋乃愛(帯柏葉)
柴田妃夏(帯大谷) 6-0 斉藤凜音(帯三条)
高橋ひより(帯緑陽) 6-0 吉田蘭(帯三条)
▽準決勝
角田 6-1 小野
高橋 6-1 柴田
▽3位決定戦
柴田 6-0 小野
▽決勝
高橋 6-2 角田