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道の駅おとふけオープン半年、来場100万人突破

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 【音更】道の駅おとふけ(愛称・なつぞらのふる里、なつぞら2番地)は4月15日にオープンしてから10月15日で半年を迎えた。累計来場者はオープン半年で108万2867人を数え、町内にあるもう一つの道の駅ガーデンスパ十勝川温泉(十勝川温泉北14)のほか、近隣3町(士幌、上士幌、鹿追)の五つの道の駅にも波及効果をもたらしている。道の駅おとふけでは今後を見据え、北十勝4町の道の駅との連携事業の構築や、来場者を飽きさせない取り組みも始まっている。(内形勝也)

◇年目標70万人
 「オープンして終わりではなく、フルシーズン通して人が集まらなければならない。広域連携も視野に道東エリア・十勝の玄関口にしていきたい」

 音更町の小野信次町長は、道の駅おとふけの位置付けと役割をこう話す。

 「とかちのおいしい」を求める人たちが集う“食の聖地”がテーマ。開業時から来場は好調で、オープン11日目(4月25日)に累計来場者数が10万人を超えた。その後も10~20日間ごとに10万人ずつ来場し、114日目(8月6日)にはオープン前に掲げた年間70万人を達成。勢いは止まらず、168日目(9月29日)で100万4734人に到達した。

来場者100万人達成の記念セレモニーで大台到達を関係者らが祝福した(9月29日)

 好調な来場は周辺にも波及。町内の道の駅ガーデンスパ十勝川温泉は、道の駅おとふけのオープン効果で4月以降は1カ月ごとの来場者数が前年同期比で2650~7999人のペースで増加。士幌町にある道の駅ピア21しほろ(士幌西2線)は4月以降の月ごとの対前年同期の来場者数が9月までの半年間で1カ月平均4739人増加。道の駅しほろ温泉(下居辺西2線)も5月以降の月ごとの対前年同期の来場者数が495人(9月)から最大2449人(6月)に増えた。

 上士幌町の道の駅かみしほろ(上士幌東3線)にも波及効果をもたらしており、4月以降は前年同期比で、月平均1万729人増。指定管理者のkarchは「道の駅おとふけが4月に移転オープンしたことで、十勝管内や道外の観光客らが道の駅かみしほろに足を運びやすくなったのでは」とみる。

 また、鹿追町の道の駅うりまく直売所(瓜幕西3)、道の駅しかおい直売所(東町3)も4~8月の5カ月間の月平均来場者はそれぞれ573人増、1364人増に。加えて、NHK連続テレビ小説「なつぞら」の出演者に関連した神田日勝記念美術館(東町3)や、鹿追町ライディングパーク(瓜幕西2)にまで効果が及ぶ。同町商工観光課は「道の駅おとふけのオープン効果を感じている」とする。

 道の駅おとふけでは、冬季になつぞらエリアや屋外の公園を閉鎖するため、来場者の施設内での飲食のウエートが高くなる。出店する飲食店では新メニューの開発も始まっており、洋食店ではパスタ、パン店には新商品も登場している。

◇周遊連携模索
 道の駅おとふけは、現状で他六つの道の駅とイベント情報などを共有し、相互に情報発信をしている。町経済部では今後、北十勝4町の道の駅の連携事業について協議を進めるなど、にぎわいを維持するための取り組みを本格化させる。

<道の駅おとふけ>
 道東自動車道音更帯広インターチェンジに近く、国道241号北バイパス沿いの柳月スイートピア・ガーデンに隣接する。木造一部鉄骨平屋建て、延べ床面積1960平方メートル。フードコートや音更町産の農畜産物などを販売する「なつぞら市場」がある。西側にはNHK連続テレビ小説「なつぞら」のドラマのセットを再現した「なつぞらエリア」(約2100平方メートル)を配置。開業後には都市間高速バスの乗降場も設置された。

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