「過去の自分を超える」 浅田真央さん、アイスショー「BEYOND」語る
プロフィギュアスケーター浅田真央さん(32)がプロデュースしたアイスショー「BEYOND」が9、10の両日、帯広の森アイスアリーナで開かれている。公演前日の8日に行ったリハーサル後、浅田さんは「過去の自分を超えて進化する」との思いを込めたショーに対する熱い思いを、報道陣に語った。(文・山田夏航、写真・助川かおる)
-「BEYOND」というタイトルに込めた思いは。
いろいろなことを乗り越えて、進化していきたいという思いを込めています。また、皆さん生活していく中で大変なこともあると思いますが、このアイスショーを見てもらい、少しでも力になることができれば、といった願いも込められています。
-見どころは。
中央の巨大スクリーンを使ったストーリー仕立てのショーで、1時間半の間、私と10人のスケーターがパワフルに滑り切るところが見どころかなと思います。
-もともとシングルスケーターでしたが、ペアでのプログラムは大変ではなかったか。
思っていたよりもパートナーの柴田嶺さん(35)との相性が良く、最初から滑った時にズレる感じはあまりしなかったです。柴田さんはペアの経験がある方なので、たくさんサポートしてもらいました。
-シングルで滑ってきたシェヘラザードなどの楽曲を、ペアで滑ると何か変わったか。
見ている人にとって、さらにストーリーが分かりやすくなったと思います。(シングルの時)相手がいた方がいいなと思ってずっと滑っていたので、その思いがやっとかないました。
-選手時代と今で変わった点は。
これだけ多くの演目を滑るというのは選手時代にはなかったので、体力的にタフにはなったかなと。また、演技もそれぞれで変えていかなければいけないので、表現力の引き出しも増えているんじゃないかなと思います。
-1週間前は兵庫で講演するなど、毎週末の移動は大変ではないか。
サンクスツアー(浅田さんの前回のアイスショー)で、3年間全国を回ったので慣れました(笑)。体調管理だけはメンバー全員で気を付けています。
-帯広はいつぶりに訪れたか。
かなり久しぶりに来たかと思います。サンクスツアー以来です。氷の感触はすごく良いです。私に合っています。
-帯広、十勝の方にメッセージを。
たくさんの方に「最高だった」と思っていただきたいですし、また頑張ろうっていう気持ちになってもらいたいです。
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帯広公演最終日の10日は、2階席と車いす席を販売中。詳細は公式ホームページへ。