オヤジ一世一代の大作戦!! 子どもに花火大会を 音更のオヤジがCFで資金調達
【音更】コロナ禍で元気をなくしている子どもたちに花火大会をプレゼントしたい-。音更木野東小学校PTA副会長の佐々木健一さん(45)が、コロナ禍の中で学校行事が軒並み中止になり肩を落としている6年生ら児童へのプレゼントとして、「オヤジ一世一代の大作戦!!」と銘打った花火大会を企画し、10月某日の開催に向けて準備を進めている。佐々木さんは「子どもたちを花火で笑顔にしたい」と張り切っている。
佐々木さんは1976年、釧路市生まれ。釧路や帯広で会社勤めの後、2015年から個人事業主として補聴器販売を手掛けている。小学6年生の長女が同小に通っており、音更緑南中2年の長男も同小OB。佐々木さんはPTA副会長として7年目を迎えた。
PTA役員として、また2児の父親として約3年間にわたるコロナ禍の中で、校内キャンプや肝試し、バーベキュー、キャンプファイアなど学校行事が軒並みできなくなり、地域の子どもたちががっかりする姿を近くで目にしてきた。「何か自分にできることはないか」と考えた末にクラウドファンディング(CF)で賛同者を募り、資金を調達して花火大会を開催することにした。
国内大手のCF「キャンプファイヤー」(東京)を活用して8月20日に花火大会のプロジェクトを立ち上げた。9月29日までの期限中に目標額の50万円を目指して一口2000円から支援金を募っている。8日午前現在、支援者は58人で34万4000円が集まった。
このほか、一口500円からの寄付金と、一口5000円からの協賛金を募っている。佐々木さんは「資金が潤沢にあればいいのだが、集まった範囲で精いっぱいのことをしたい」と力を込める。
返礼品として、花火のライブ配信視聴権や、地元協賛企業提供の中華まんじゅう、プリンセット、飲むソフトクリームを用意。さらに、小玉(2・5号)、中玉(3号)、大玉(4号)を打ち上げる際に寄付者の名前をライブ配信概要欄に掲載する。
花火大会当夜は晴々屋北海道花火(札幌)の協力で音更川河川敷から打ち上げ予定。佐々木さんは、「どれぐらいの規模の花火大会ができるかは分からないが、子どもたちの笑顔を見ることができれば」と話している。
CFはキャンプファイヤーのホームページから。寄付金と協賛金は帯広信金木野支店の普通口座(1353825)へ。問い合わせは佐々木さん(090・8637・0357)へ。(内形勝也)