阿寒摩周国立公園の足寄町 ゼロカーボンパークに登録
【足寄】脱炭素化に先進的な国立公園を登録する環境省の「ゼロカーボンパーク」で、足寄町が27日、阿寒摩周国立公園内のパークエリアに新たに登録された。公園内での再生可能エネルギーや地域産材の活用、カーボンオフセットの取り組みなどが認められた。
ゼロカーボンパークは、国立公園が先行して脱炭素化を進め、持続可能な観光づくりを目指す取り組み。「ゼロカーボンシティ」の表明などが条件で、全国で7公園・10自治体が登録されている。
阿寒摩周国立公園では3月、阿寒湖温泉(釧路市)のエリアが道内第1号で登録されていて、今回は足寄町と釧路管内弟子屈町とオホーツク管内美幌町の3町が追加された。複数自治体が連携したパークは全国では初めて。
足寄町は、森林の二酸化炭素吸収と企業の排出を相殺するカーボンオフセットに2008年から取り組み、役場庁舎などの公共施設には地域材を積極的に活用してきた。1日に開場したオンネトー国設野営場の新休憩舎は、25年までに再生可能エネルギーの電力に転換する計画でいる。町商工観光振興室は「サステナブルな環境保全の拠点づくりに取り組んでいきたい」としている。(安田義教)