道内4地域のアイヌの伝統舞踊披露 最後は観客も一緒に 池田町
【池田】池田町内の千代田堰堤(えんてい)展望公園で21日、各地のアイヌ民族舞踊を披露する「第4回十勝川サロルンリムセ」(実行委員会主催)が開かれた。十勝川からの心地よい風が吹く中、ツルが飛び立つ様子を踊った「サロルンリムセ」など約20演目を、総勢60人が披露した。
十勝川中流部市民協働会議、十勝川中流域かわまちづくり協議会が協力。帯広カムイトウウポポ保存会、阿寒アイヌ民族文化保存会、平取アイヌ文化保存会、札幌ウポポ保存会の4団体が出演した。
阿寒保存会による「タクサ踊り」でスタートし、猟の舞「チロンヌップリムセ」ではキツネの尾をつけた子どもたちが会場を盛り上げた。帯広保存会は「サロルンリムセ」を披露。最後には「みんなで大きな輪を作って踊りましょう」という意味を持つ「ポロリムセ」を出演者みんなで踊り、イベントを締めくくった。
広尾町から訪れた30代女性は「天気も良く、十勝川をバックに各地の踊りを一度に見ることができた」と舞踊を楽しんだ様子。帯広保存会で舞を披露した川上恵さん(37)は「毎年この日を楽しみにしている。4団体の色とりどりの着物で楽しく踊ることができた」と笑顔で語った。(近藤周)