コロナ禍でオープンキャンパスをウェブ開催 帯広畜産大学
新型コロナウイルスの影響を受け、帯広畜産大学(奥田潔学長)は例年8月に行っていたオープンキャンパスを中止し、代わりに動画で学校紹介や模擬授業を行う「WEBオープンキャンパス」を同大のホームページで開いている。
オープンキャンパスは受験生が学内を見学し、教職員や学生と接する機会。例年は1日のみの開催で、昨年は全国から保護者を含めて約1300人が訪れている。
ウェブ開催では、例年実施している施設紹介や教育ユニットの研究内容、入試説明などを動画で展開。施設紹介ではさまざまな角度からの映像を使うなど試行錯誤し、研究している様子なども新たに撮影した。
オープンキャンパスには例年、受験生から「敷地の広さに驚いた」「牛や豚に触れて興味が湧いた」などの感想があり、同大の神川理入試・教務課課長補佐は「学校を知ってもらうのに、実体験ができるというのはかなり大きかった」と対面方式ができないことでの影響を懸念する。
ただ、オープンキャンパスに来ることができない受験生もいたことから「動画で学校への理解をある程度深めてもらえれば、今後も有効な手段になり得るかもしれない」と期待する。
全国的にウェブ上でのオープンキャンパスに切り替えた大学は多い。同大は動画公開を来年1月末まで予定している。(松田亜弓)