ハクガン飛来 例年より2週間ほど早く 浦幌
【浦幌】北帰行を前にしたハクガンが、雪に埋もれた町内の畑に例年より2週間ほど早く飛来した。4日には約60羽のハクガンが空を舞う様子が見られた。
この日は絶滅危惧種のハクガン、シジュウカラガンの他に、天然記念物のマガンとオオヒシクイ、普通種のオオハクチョウの5種の渡り鳥と、特別天然記念物のタンチョウ、天然記念物のオジロワシも1カ所で観察できた。全部で1000羽以上が集まっていた。
浦幌野鳥倶楽部の久保清司事務局長は「2月24日に14羽の飛来を確認した。例年は3月10日ごろに飛来するので、今年は2週間ほど早く来た」と話している。昨秋の渡りでは過去最多の1100羽ほどが確認されており、今後は日を追って飛来数が増えるとみられる。
多くの渡り鳥は4月下旬ごろまで観察できる。飛来場所が畑地のため、観察する場合は道路からとなる。同倶楽部では「通行する車両の妨げにならないように注意し、畑への立ち入りは厳に慎むなどマナーを守ることが大切」と呼び掛けている。(円子紳一通信員)