売り手市場の高卒採用 管内で試験本格化
来春卒業予定の高校生を対象にした採用活動が17日、十勝管内の企業で本格的に始まった。人手不足で売り手市場が続く中、高校生が希望の進路を目指し試験に挑んだ。
高校生の採用活動は16日に解禁されたが、祝日だったことから多くの管内企業は17日以降に試験を行う。
帯広信用金庫は17日午前9時から、本店第2ビルで1次試験を実施。管内の高校生15人が試験に臨み、筆記試験やグループ討論、集団面接などを行った。採用予定は10人程度で、2次試験を経て、早ければ9月末に内定が決まる。帯信金は「大卒や短大卒を含め、前年並みの人材を確保したい」とする。
帯広公共職業安定所によると、来春卒業予定の管内高校生2884人のうち、7月末現在の就職希望者は673人。企業側の求人数は1314人で求人倍率は1・95倍となり、前年同時期より0・22ポイント高い。(池谷智仁)