道東初の車いすラグビー公式戦・全国予選幕別で7月に開催、ボランティア募集
【幕別】車いすラグビーで道東初の公式戦となる第21回日本選手権予選リーグB(日本車いすラグビー連盟など主催)が7月27、28日に幕別町札内スポーツセンターで開かれる。車いす同士で激しくぶつかり合う競技で、来年の東京パラリンピックでは日本の金メダルが期待される。今大会では、十勝の車いす選手3人や日本代表選手を含む国内の強豪3チームが激突する。準備を進める選手とこれを全面支援する町教委などは、大会前日からの3日間で運営に必要なボランティア延べ60~80人を募集している。
車いすラグビーはバスケットボールと同じ広さのコートで、パスまたは膝の上にボールを載せてゴールに運んで得点する。4人対4人で行い、車いす同士のタックルが認められる。日本は2016年のリオパラリンピックで銅メダルを獲得、昨年の世界選手権(豪州)で初優勝するなど世界トップの力がある。
十勝では帯広市の上野文士さん(35)、鹿追町の米澤大さん(46)、士幌町の加藤義隆さん(47)の3選手が札幌のチームSILVERBACKSで活躍。公式戦はこれまで道東で開かれたことがなく「十勝開催が念願だった」と言う上野さんらの希望に応え「オリンピアンの町創出事業」を進める町、町教委、町スポーツ合宿誘致実行委員会(和田良治委員長)の後援で大会が実現する。
大会は日本選手権(12月・千葉県)の予選(リーグA~Cに計9チーム出場)のうちのリーグBで、昨年全国準優勝のFreedom(高知県)、同6位のTOHOKU STORMERS(東北)、公式戦未勝利のSILVERBACKSが対戦する。
初日は午前9時から開会式、同10時に試合開始、午後3時半から体験会、同4時からパラリンピック3回出場の三阪洋行さんのトークセッション「パラリンピックふれあい事業」。2日目は午前9時試合開始、午後0時半に閉会式の予定。入場・観戦無料(事前申し込み不要)。
大会運営のボランティア(活動時間は大会前日の午後2時半から最終日の午後2時まで)は受け付け、駐車場での誘導、体育館の清掃などを担う。年齢などは不問、介助経験がなくてもできる。問い合わせ・申し込みはメールで上野さん(bundo@hotmail.co.jp)へ。
今大会をきっかけに、上野さんは「オール十勝でパラスポーツを盛り上げたい」、米澤さんは「十勝に選手を増やしたい」と意気込む。
町教委社会体育係の甲谷英司係長は「町にパラアスリートを招くことでまちづくりにも役立つ」と語り、佐々木寛人主事補と共に上野さんらの練習相手も務めて大会に備えている。
(横田光俊)